2012年09月11日

目黒のさんま祭りと太田道灌

今年も9月9日(日)に、目黒のさんま祭りがおこなわれました。JR山手線の目黒駅東口近くの誕生八幡神社が、さんま祭りの会場です。岩手県宮古市からのさんま7000匹がふるまわれ、目黒のさんま寄せでは落語「目黒のさんま」が語られ、35000人が押し寄せる大盛況でありました。
誕生八幡神社.JPG     
(誕生八幡神社)
さて、このさんま祭りの会場になっている誕生八幡神社が、太田道灌有縁であります。江戸幕府公認の地誌「御府内寺社備考」やこの神社の御由緒によると、「文明年間に、太田道灌が夫人の懐妊にあたり筑前国(福岡県)の宇美八幡を当地に勧請したものが、当社の始まりと伝えられている。そのため、男児が無事出産したということで誕生八幡と呼ばれている。そのため安産の守り神とされていて、安産の腹帯が授与されている」ということです。
「江戸名所図会」(1836年)には、誕生八幡神社について「文明の頃、筑前宇美の地より勧請す」と記されています。
「宇美」は「産み」すなわち「誕生」につながります。1476年(文明8年)太田道灌の息子資康が生まれています。この年の初めに、長尾景春が鉢形城で決起して乱を起こしたので、道灌の身辺がにわかに慌ただしくなってきた頃です。
目黒通り.JPG
(目黒通り)

誕生八幡神社から5分も歩くと、「自然教育園」という広大な緑地があり、うっそうと繁る森と散歩道があります。落語「目黒のさんま」に登場する殿さまは、鷹狩のためこのあたりにきて、帰りに町人の家の前を通り、さんまを焼くにおいをかいだのか、と思うと、落語の内容にもまた急に現実味がでてきます。
誕生八幡神社前の2本の大いちょうの木は、品川区指定天然記念物です。
誕生八幡神社=東京都品川区上大崎2‐13‐36
posted by otadoukan at 11:04| Comment(61) | 目黒のさんま祭りと太田道灌